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2009年4月 7日 (火)

対米隷属主義

自民党支持の方の主張を拝見すると、中国の脅威、韓国への嫌悪を示した上で
「民主党は売国政党である」
「反日マスコミに洗脳されるな」
ということでほぼ一貫している

いついかなる議論でもそれがベースにあるらしく、例えば西松献金問題に関しても「検察の捜査に疑義を挟むなど朝鮮人的メンタリティそのものである」とくる
なぜかいきなり韓国の話になる

ある意味面白いが、おそらく当人は大まじめで、そういう偏狭なナショナリズムを翳す人が増えていることも事実だ。

彼らなりに愛国心を持ち、その思想に至っているのだとは思うが、私はそういった人たちが世の多数を占めることに対して危惧を感じている。

彼らの目指す日本がどういった国であるのか着地点が見えてこない
おそらくは自国で軍隊と核兵器を持ち、中国・ロシアの脅威に対抗できる戦力を保有する、ということなのだろうか?

果たしてそれが可能だろうか?

まずアメリカが認めないだろう
アメリカにとっての日本とは都合の良い財布くらいにしか思われてないのではないか
4月5日テレビ出演した石原東京都知事が「日本はアメリカの金融奴隷」と発言したが、この見方は正しいと思う
日本が憲法第9条を改正し独自の戦力を持つことをアメリカは望んでいない
その方が都合の良い財布にしておけるからだ

また現在の日中・日韓関係では中国・韓国のコンセンサスも得られないだろう
自主独立が孤立であってはならない

日本が国防で独り立ちするためにはまず中国との友好関係を築くことが先決だと考える
偏狭な差別思想は障害でしかない

また国防だけでなく経済でも日本は貿易立国であることを考えれば、ネット右翼的メンタリティは障害に成り兼ねない

彼らは盛んに「反日勢力の洗脳」と訴えるが、私から見ると彼らの方が「対米隷属勢力の洗脳」に陥ってしまっている

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