« 第三者委員会報告書 | トップページ | マスコミは共同正犯 »

2009年6月12日 (金)

北朝鮮制裁

自民党は総選挙の争点として外交、安全保障を前面に出したい考えのようだが

国民の本当の関心事から目を逸らさせるためにしか思えない

しかも、その「得意の」外交、安全保障でも果たして成果を挙げているのか疑わしい

国際社会の同意が得られない私戦のようなイラク戦争に自衛隊を派遣して金も貢いでアメリカに操を立てたのに
アメリカは北朝鮮のテロ支援国家指定解除してしまった

アメリカ隷属外交していたのに当のご主人様に裏切られた形だ

拉致被害者救出もその交渉すらできていない

日本の頭の上を飛び越えて行った北朝鮮のミサイル発射実験も
アメリカと中国で日本の頭の上で交渉されて決議ではなく議長声明にとどまった

これらは外交上の戦略ミスではないのか

北朝鮮へのアプローチの仕方もどんなに彼らを締め上げても中国やロシアとの連係が不十分なら尻抜けになってしまう

中国、韓国、ロシアとの友好を進めることが北朝鮮への圧力を強めることになるのではないか

先日、TBSラジオに蓮池透氏が出演していた
リスナーの一人が「彼らと話し合っても無駄だ。武力攻撃するしかない!」との意見があり、多くの人が同じ考えなのかと暗い気分になった

話し合っても無駄というのには賛同するが、イラクのように北朝鮮の現体制を武力で転覆させてもその後の統治をどうするのかというところまで道筋がついていないと
テロによる報復が始まり、その対象は当然日本も含まれるだろう

最悪の場合、報復合戦になり民族間の対立にもなり兼ねないのではないか

制裁は当然だが、北朝鮮が交渉のテーブルに着かざるを得ない環境を整えることが重要で
自民党政権がやっているのは選挙目的で強攻右派に迎合しているようにしか思えない

右派の方はよく中国人、韓国人など外国人に対してマイナスイメージのレッテル貼りをしているが
その考えが根底にあると日本の政治経済の戦略的選択肢を狭めてしまう

国益にならないから一度リセットした方がいいのではないか

|

« 第三者委員会報告書 | トップページ | マスコミは共同正犯 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事